やれることを、やれる範囲で

事件モノのシナリオを書くことがあります。

事件モノのなにが大変って
調べながら書かないといけないことでしょう。
特に携帯ゲームの場合、締め切りギリギリで
書いていることが多いので（私だけかも…すみません…）
時間にものすごい制約がある。
そんな限られた時間のなかで
疑問点が出てきたら、できる範囲で調べて
どんどん書いていかないといけないわけです。

もちろん
「調べ物が完璧にできないような仕事は引き受けない」
という選択肢もあるので、アレなんですが
私は「やれることを、やれる範囲で」をモットーにここまできたんで
仕方ないっちゃ仕方ないです。

「やれる範囲で、ベストを尽くす」

こういう考え方は、たぶん私が
元公務員だったり元契約社員だったり
元アルバイトだったり元派遣社員だったりするせいでしょう。
まぁ、仕方がない。
夕飯にパスタを作ろうと思ったのに、パスタがちょうど切れてたら
そうめんで代用する主義なんです。
「パスタがないから夕飯は作れません」とはならないんです。

…なんか、話が逸れたな。

とにかく事件モノの何が大変かって
調べ物の多さです。
特に、法律関係が一番辛い。
「これはアリなの？」「これっておかしいよね？」
という疑問点が出てきたら、
時間と戦いながらも調べないといけない。

さらに、難しい部分には説明を入れなくちゃいけない。
この作業もかなり大変。
たとえば、推理小説って、
ある程度「推理モノが好きな人」が読んでいると思うので、
読者さんにもそれなりに知識はあると思うんですよ。

でも、乙女ゲーのユーザーさんは
「推理モノ」が好きなわけじゃない…人が多いと思うんですよ。
なので、説明を入れるのが大変。
どこから説明が必要なのか、いつも迷います。
たとえば「任意同行」とか通じるのかな…とか、そういうことですね。

この線引きをね、もう少し探れればいいんですけど…
なかなか難しいですよね。