夫婦→未知の世界

もうすぐ「結婚」をテーマにした
短編小説集「WHITE WEDDING　ホワイト・ウェディング」が
出版になるのですが（12月5日ですよ〜。よろしくです）。

今回掲載されるお話は「夫婦」の話ではないのですが
最初、プロットを考えるとき
「夫婦の話で、何か結婚をテーマに書けないかなぁ」
と考えたりもしたのですよ。

でも、悲しいかな、私、未婚でして。
「夫婦」の云々って、いまいちよく分からないのですよ。

たとえば、

ケンカばかりしている夫婦（仮にA）がいてですね。
毎回毎回、会うたびに夫（もしくは妻）の
悪口を言うわけですよ。
私、かなり単純な人間なんで、

「そんなに『別れたい、別れたい』って言うなら
別れればいーじゃん」

と内心思ったりするんですけど。
でも、絶対に別れないんですよね。うーむ……。

ところが、同じような状況の夫婦（仮にB）がいて
また「別れたい、別れたい」って繰り返すから、
夫婦Aのこともあるし、

「そうは言っても、どうせ別れないんだべ？」

と高をくくっていたら、
突然「離婚しました」とか連絡がきて
「嘘ぉん!?」と思ってみたり。

夫婦AとBの違いって何なんですかね。
ここ数年、既婚者の愚痴を聞かされることが多いんですが
どうもその違いが分からなくてですね。
これはもう「私が未婚だからに違いない」ということで
片付けるようにしているんですけど。

ちなみに、傍から見ていると
夫婦Bのパターンは、それほど仲が悪そうに見えないんですよ。
「別れる、別れる」っていうのも
「単なる愚痴なんだろうな」としか思えないの。
それが、ぶつん…と切れるように
別れてしまうんだもんなぁ。

夫婦って、未知の世界の人たちだわ。